カルミナ・ブラーナ
Carmina Burana
Cantiones profanæ cantoribus et choris cantandæ comitantibus instrumentis atque imaginibus magicis
作曲 カール・オルフ
衣裳 小川マリ
初演 1995年12月24日
編成 管弦楽(2005年版では4台ピアノとパーカッション)
STB独唱、混声合唱、児童合唱、ダンサー、コロス
<プロローグ>この世を支配する運命の女神~
1.「おお、運命の女神よ」(合唱)
人は皆、運命に翻弄される。
今日勝利する者が、明日もそうとは限らない。
2.「運命の女神に傷つけられて」(合唱)
運命の女神に傷つけられて、涙が止まらない。
昨日まであんなに幸福だったのに、
私にはもう何もないのだから。
< 1 部>春のはじまり~
3.「春はやさしく」(合唱)
春の明るい光がこの世に降り注ぎ、冷たい冬は敗れ去る。
4.「太陽はすべてをあたためる」(バリトンソロ・合唱)
太陽はすべてをあたためる。
若者たちは恋に浮き立つ。
僕はあなたに愛されたがっている。
5.「ほら、楽しい春が」(合唱)
ほら、あんなに待ち遠しかった春が来たよ。恋をしよう!
芝生の上で~
6. ダンス(オーケストラ)
7.「森は花いっぱい」(合唱)
森は花でいっぱいなのに、私はひとりぼっち。
ああ、誰が私を愛してくれるの?
8.「紅をください」(合唱)
綺麗になって、あなたを振り向かせたいの。
ねえ、私を見て!
9.「輪舞」(合唱)
輪になって踊る娘たち、みんな恋人がいない。
夏がやって来るのに、恋をしなくていいの?
10.「たとえ世界が僕のものになっても」(合唱)
女王陛下をこの手に抱けるなら、他にはなんにもいらない。
< 2 部>酒場にて~
11.「熱く燃えるもの」(バリトンソロ)
ままならぬ世の中への憤りを抱え、俺は流れゆく。
12.「昔は湖に住んでいた」(テノールソロと男声合唱)
私は昔、美しい白鳥だった。
それなのに今は丸焼き。
ああ、なんて哀れな姿!
13.「俺は修道院長」(バリトンソロと男声合唱)
俺は盛り場の修道院長だ!聖書の代わりは酒と博打。
14.「酒場にいる時は」(男声合唱)
俺たちが酒場にいる時は、何があろうが気にもせず、
博打に精出し酒まみれ。乾杯!
< 3 部>愛の場面~
15.「天使は気ままに飛び回る」(ソプラノソロと児童合唱)
天使は気ままに飛び回り、恋する男女を結びつける。
16.「昼も夜も何もかもが」(バリトンソロ)
昼も夜も何もかもが、僕に逆らっている。
ああ、なんてつらい恋なんだ!
17.「少女が立っていた」(ソプラノソロ)
少女が立っていた。小さなバラのように。
18.「想いをめぐらせれば」(バリトンソロと合唱)
想いをめぐらせれば、ため息がまた出てしまう。
それは、美しい君のせい。
19.「もしも若い男女が」(男声合唱)
もしも若い男女がひとつの部屋にいたなら、
なんて幸せなふたり。
20.「来て、来て、」(合唱)
来て、来て、ねえここへ来て!死ぬほど会いたいよ。
21.「揺れる心」(ソプラノソロ)
私の心は揺れる。奔放な恋、一途な恋......
22.「悦びの季節」(ソプラノ・バリトン・合唱)
悦びの季節だ!
彼女に恋して、僕は燃え上がる。
それはもう、死んでしまいそうなくらい熱く。
23.「この世で一番愛するひとよ」(ソプラノソロ)
この世で一番愛するひとよ。私のすべてはあなたのもの!
ブランツィフロールとヘレナ~
24.「ようこそ、最も美しいひとよ」(合唱)
美しいひとよ、あなたはこの世にそそぐ光、
この世を飾るバラです。
<エピローグ>この世を支配する運命の女神~
25.「おお、運命の女神よ」(合唱)
それでも人は運命に翻弄される。
今日幸福な者が、明日もそうとは限らない。